著者:立田真文
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大学は、人の集まりである。そこにはいろんな人生が垣間見れる。学生たちはいろんな人生を背負って生きている。そんな学生を20年以上見てきた。コロナ禍がだんだん世界的に落ち着いてきた今、徐々にオンラインが解消されて行き、再び対面で人と人との交流が始まっていく。人生のドラマが作り上げられていく。

物理的距離があったり、行動に制限がある場合には、オンラインも素晴らしい交流手段ではあるが、可能ならば人と人は対面で出会った方がいいと僕は思う。今後、メタバースなどのバーチャルな世界がどんどん広がっていくと思われるが、それであるが故、対面での出会いは人間本来のさまざまな感動を作り上げるものだろう。

僕は、教育はAIでは出来ないと思っている。人それぞれみんな違うし、一律の基準を全ての学生に当てはめていけばいい訳ではなく、個々に対応を変えていく必要がある、と思っている。僕の分野で言えば、化学実験の滴定が出来なくても、ビーカーを持てなくても、そんなことは大事ではない。レポートがどうしても書けない学生には、『絶対レポートを書け』とは言えない。人前で発表できない学生に、『絶対人前で発表しろ』とは言えない。大学レベルでも、時には学生を叱ることが必要な時があるが、どこまで叱るかは学生を見て判断しなければならない。叱って、やる気を出してくれたらいいが、逆に潰れてしまう学生もいる。だから、AIでは教育は出来ないと思っている。

大学は、毎年、ぐるぐる人が入れ替わる場所である。誰が言ったのかは忘れたが、『大学は地球上で最も美しい場所である。なぜなら、無知を憎む人々が集うところであるから。』という、言葉があり、僕も全く同感であるが、僕は、『美しい場所である』ことと、もう一つ、『大学は人生を変える場』というのを付け加えたい。ここに登場する学生達は大学に入って、人生を変えて行った。兎に角、大学は楽しい。自分で『これがしたいんだ!』と明確に言える人は、大学なんかに来なくていい。でも、大学に入るのを迷っているなら、大学に入ってみないか?きっと君の人生が変わるよ。

目次

・僕の部屋に腕立て伏せをしに来る学生
・入院して看護師に進路を変えた学生
・高校の担任が恋人だった学生
・ツーリングで遠出してそのまま遠出先で入院した学生
・両親を一度に亡くしてしまった学生
・カンニングして単位が全部飛んでしまった学生
・ケンタッキーのバイキングで食べすぎて入院した学生
・受験のリベンジをした学生
・元カノのために喧嘩して顔面包帯だらけで大学に来た学生
・世界の超有名大学を蹴ろうとした学生
・地元でダメで親に僕の大学に飛ばされて来た学生
・全く勉強しない学生
・家には帰りたくないと言った学生
・給料の良さで就職先を決めた学生
・「先生、私死ぬんですか?」と言った学生
・データ改竄が嫌で仕事を辞めたいと言った学生
・「僕は1人で寂しく死んでいくんです」と言ってた学生
・中国の超一流エリート留学生
・『死刑』で議論した学生
・執行猶予がついた学生
・お母さんが亡くなったのに帰れなかった留学生
・自分の鼻血を見て倒れた学生

おわり

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