著者:武村 ショーゴ
ページ数:243
¥790 → ¥0
これが、本書の一貫した狙いです。
「縁起」「ダルマ」「空」「無我」などの仏教哲学を、この狙い一つに特化して構成しました。
自己との向き合い方が楽になれば、必然的に他人との向き合い方も楽になり、そしてあらゆる場面でパフォーマンスが上がり、結果的に生きる力が格段に底上げされます。
そのような仏教哲学の価値をより身近に味わっていただけるよう、予備知識が無くてもサクサク読めるような内容になっています。
自分の生き方に変化を求める時、数ある手段の中で「仏教哲学」という身近で確かな道があったことを知っていただければ幸いです。
<目次>
序章
1 楽になるための道しるべ
2 楽な思考の源
第1章 縁起
1 楽になることが努力の源
2 一切は縁って起きる存在
3 言葉がものの存在を作り出す
4 縁起せる『私』
5 虚構の『私』に囚われる
6 我を立てることから始まる苦悩
7 依って立つべきは縁起の道理
8 仏弟子たちの伝承と研究
第2章 ダルマ
1 「天性の閃き」なるものの正体
2 仏教哲学という「密林」の成り立ち
3 ダルマを見極めよ
4 色々な意味を持つダルマ
5 ダルマの研究―アビダルマ―
6 全ての現象を構成する12の要素
7 十二処で作られる流動的な世界
8 ダルマと縁起
9 刹那に滅するダルマ
10 表層の自己と深層の自己
11 固定化を打破する学問の力
【コラム】「初めに○○ありき」という『始体』を認めない仏教
第3章 空
1 縁起と空
2 関わりが生み出す虚ろな存在
3 空なる『私』
4 滞りのない生き方
5 戯論―言葉に惑う―
6 空は決してニヒリズムではない
7 空を知ることで言葉が生まれ変わる
【コラム】空を論証したナーガールジュナの偉業
第4章 無常と業
1 最も身近な仏教用語
2 縁起と無常
3 未来へ引き継がれるもの
4 実践マインドの土台
【コラム】決定論は打破できるのか
第5章 五蘊
1 「人間とは何か」なんて考えて、何か役に立つのか
2 人間の本質は精神か肉体か、それとも…
3 認識という心の作用の構造
4 経験とはすなわち根・境・識の和合である
5 五蘊が明かす経験の構造
6 惑いは何処から始まるのか
7 人間観がもたらす強さ
【コラム】自己の深層『阿頼耶識』の構造
第6章 智恵の完成
1 日本一有名なお経と言えば
2 ここでも出てくる五蘊
3 五蘊でさえも空なのか
4 仏教史における大きな転換点―大乗仏教―
5 心の障りから解放される道
6 悟ろうと悟るまいと、常に身近にある道理
【コラム】大乗仏教の目指す『無住処涅槃』とは
第7章 自己に依れ、法に依れ
1 ブッダの遺言「他人に依るな」
2 法―あるがままの道理―
3 縁起の法
4 業は未来へ引き継がれてゆく
5 賢善一夜の偈
6 「自己に依れ」の真意
おわりに
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