著者:初田龍胡
ページ数:10

¥250¥0

拙著「超科学/ピュアランダムネス」より第9章を抜粋。

私たちの身近な現象を説明してくれたり、生活をもっと便利にしてくれるのが科学。新幹線、六本木ヒルズ、国際宇宙ステーション、SNS。現代の文明の発展は、科学の発展のおかげと言っても過言ではない。そんな科学が2020年代の人類にとって最大の敵であると言われたら信じる人はいないだろう。
しかし、筆者は未だ人類が考えていないような未解決問題、パラドックスを提示することで科学の限界、輪郭を炙り出す。科学の論文で書かれた結論は時に致命的な結果をもたらすのだ。
これは科学中心主義や進歩史観に対する批判ではない。超科学とは科学の限界をじっくりと見つめ直すことで科学をアップデートすることだ。ブラックホールが異次元の世界に開いているように科学も臨界点において全く別の意味を持つ。
筆者は東京医科歯科大学の医学部医学科を中退した24歳のプログラマー。YouTubeでも注目されている次世代の評論家だ。鋭い切り口と独特の具体例で語られる易しい文体から繰り出される鮮やかな結論の背景には、彼自身の考えが科学的であるかどうかに病的なまでに神経質になった結果として蓄積された膨大なデータがある。
本書では17の問題を通してこれからの人類が解くべき難問、科学に対する付き合い方が紹介される。昨今の人類が抱える環境問題、人口問題、国際紛争などの様々な問題を解決するためにはこれらの問題に向き合うことが必須なのだ。しかしこれは決して口に出せばいい類のものではなく、行動で示され続けなければならないという倫理の問題に最後は行き着くという案外哲学的な問いでもある。マスクをつける人も、つけない人も全く倫理観に欠けていると筆者は喝破する。
本書はそんな腑抜けた日本人、いや地球人に向けて書かれた思想書である。

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