【無料で読める】聖アンドロギュヌスⅠふたなりカウンセリング上巻 TDObooks

　御堂早記（26）は、カソリック系の聖愛女学院に、スクールカウンセラー兼英語教師として赴任する。
　着任の挨拶時に早記は、校長と教頭らから二枚の写真を見せられる。それは、生徒が裸に剥かれた卑猥な写真だった。それと同時に、彼女たちに退学を強要する旨の脅迫文が届けられてもいた。二人の生徒は、校長らの事情聴取にも何も答えず、自主退学していたのである。
　校長らは早記に、この実行者は学内に存在するだろうと打ち明け、早記を採用したのは、カウンセリングを通して、次の犯行を抑止してもらいたいということだった。
　怪しい人物はたくさんいた。早記にとっては、生徒よりもまず、数名の教師が怪しかった。
　着任後まもなく、再び生徒が同じ手口にかかる。早記は被害者から話を聞いたり、カウンセリングを通したりして、犯人捜しに乗り出す。ところが、その早記自身も危ない目にあうのだった・・・。