著者:近藤 駿介
ページ数:56

¥290¥0

参院選の争点の一つになっている「アベノミクス」の評価。「アベノミクス」の「第1の矢」である「大胆な金融緩和」が「円安・株高」を招いたことで、その評価は「市場連動型」となってしまい、客観的な評価が見えづらくなってしまっています。本書は、「大胆な金融緩和」と「異次元の金融緩和」に焦点をあて、具体的にどのようなことがどのように行われて来ているのか、それによってどのような変化が起きているのか、浮かび上がって来た問題点は何か等について、客観的事実に基づいて解説を加えています。「大胆な金融緩和」や「異次元の金融緩和」を理解する上で必要となる専門用語や日本の金融システムなどについても分かりやすい説明を加えていますので、経済や金融が苦手だと思っている方にも抵抗なく読んで頂けると思います。「アベノミクス」に関して客観的な評価を下すことを望んでいる方、「アベノミクス」の金融政策について問題点も含めてより深く知りたい方、日本の金融システムや金融について勉強したい方などにお薦めです。
(当初の ”誰でも分かる「大胆な金融緩和」と「異次元の金融緩和」” からタイトル変更)

【目次】

はじめに

Ⅰ.「大胆な金融緩和」と「異次元の金融緩和」とは何か

プロセスを無視して「結果」と結び付けられる「大胆な金融緩和」
「大胆な金融緩和」と「異次元の金融緩和」の違い
「異次元の金融緩和」と「量的・質的金融緩和」、そしてその目的
国債買入れによる「マネタリーベース」の拡大
デフレの原因を「貨幣的現象」と捉えている安倍総理
お金のありがたみを下げれば物価が上がる
本気度を示すために「2%の物価安定目標」にこだわった安倍総理

Ⅱ.「大胆な金融緩和」によって変化したもの、変化しないもの

大幅に増加した「マネタリーベース」
「大胆な金融緩和」とは無関係に底打ちの気配を見せ始めた「物価」
「金融システム外」に流れ出さない大量の資金
「需要不足」から「資金余剰」になっている「民間」
「行き過ぎた円高」を食い止めるために不可欠だった「大胆な金融緩和」
「目標設定」を間違えた「大胆な金融緩和」

Ⅲ.何故「異次元の金融緩和」が金融市場の混乱を招いたのか

検証が必要な「異次元の金融緩和」
入口の段階から脱線した「異次元の金融緩和」
「大胆な金融緩和」による「金利低下」を吹き飛ばした「異次元の金融緩和」
政策的な「質の向上」を伴わない「量的・質的金融緩和」
「イールドカーブ全体の金利低下」を目指して「イールドカーブ全体の金利上昇」を招いた「異次元の金融緩和」
「結果オーライ」で「異次元の高い評価」を受けた「異次元の金融緩和」
投資家の「リスク・リターン」を見落としたお粗末な「異次元の金融緩和」
イールドカーブがフラットニング化すれば、ポートフォリオは短期化する
リスクウェイトが違い過ぎる資産間での「ポートフォリオ・リバランス効果」を期待した愚
「市場との対話」の相手を間違っている黒田日銀

Ⅳ.アベノミクス最大のリスク要因は黒田日銀総裁である

「市場価格を動かすこと」で力量を示そうとする誤った認識
「2%の物価安定目標」が達成出来るかは「金融政策」ではなく「政治的判断」で決まる
黒田日銀総裁の存在が最大のリスク要因である
「マーケット連動型評価」が日銀総裁の百難隠す
「目標設定」と「射手の選択」を誤った安倍総理

最後に

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