著者:溝口文雄
ページ数:39

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「これからの人工知能」を執筆するに当たっては、2つの事が動機になっています。1つはアラン・マシソン・チューリング(Alan Mathison Turing)をモデルにした映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(The Imitation Game)」を見て、英国の友人、マグルトン教授(Professor Stephen Muggleton, Imperial College London)の論文を思い出した事です。それはヨーロッパの人工知能会議で発表した「アラン・チューリングと人工知能の展開」(Alan Turing and Develpment of Artificial Intelligence,July 2012)という論文です。これはチューリングの論文「Computing machinery and intelligence. Mind, 59, pp.433-460, 1950」も参照していて、彼はこの中で重要な事を指摘しています。チューリングという人物は、3つのビジョンを持ち続けた人であると述べているのです。また、もう1つの動機はIBMのワトソン(Watson)という人工知能システムを深くリサーチした事でした。これまでワトソンの存在を色々な機会に理解していましたが、今回、再度触れて、その内容がより進化し続けている事が分かりました。ワトソンについてはYouTubeなどのビデオで動作を確認しましたが、その中身は非常に良く創られているという事です。その再生回数も非常に多くて、多くの人がワトソンの性能について関心があるのが分かります。ですからこの本では、こうした事を中心に取り上げながら「これからの人工知能」を考えてみたいと思います。下記に目次を付記しておきます。

1.はじめに
2.アラン・チューリングとは?
・天才の出現
・チューリング・マシン
・エニグマとボンベ
・チューリングのACE
・チューリングと人工知能
3.ワトソン研究所とワトソンの事
4.ワトソンのソフトウェア
・質問応答のプロセス
・IBMの認知コンピューティング
・WatsonPathsとEvent Calculus
・多様な開発言語
・Cygwinのインストール
・これまでの言語Inter-Lisp
・JavaやPythonの利用
・自然言語の進化
・IBMのマーケティング戦略
5.ワトソンに学ぶ事
6.認知コンピューティングについて
・IBMの取り組み
・認知情報学国際学会と論文
7.新しい応用・肌解析システム
8.参考書籍
9.終わりに

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