著者:フィリップ・マグロー
ページ数:374

¥778¥0

日米400万部超の大ベストセラー 待望の文庫化!

はじめに)より抜粋
私が本書に初めて出会ったのは、二〇〇一年。
当時、私は三二歳、戦略コンサルティング会社の
マッキンゼーで働いており、アソシエイトというヒラの
コンサルタントから、中間管理職であるマネージャーに
昇進したばかりだった。

そして、この本を当時の私が手に取ろうと思ったのは、
当然、私自身が自分の人生の戦略に思い悩んでいたからである。
この時期、私は国内外のかなりの数の自己啓発書を
読んだと思う。そしてその中でも、この「Life Strategies :
Doing What Works, Doing What Matters」は間違いなく、
最も秀逸な本の一つであった。そして、
最も私が影響受けた本の一つでもある。

本書の序文は、アメリカの恋人と言われるオプラ・ウィンフリーの
エピソードからはじまる。オプラ・ウィンフリーは日本では
あまり知られていないが、アメリカでは知らない人がいない
くらい有名な司会者である。
オプラは、「オプラ・ウィンフリー・ショー」という
トークショーを長年持ち、アメリカの良心として、エンター
テイメントに走りがちなテレビショーに一石を投じ、
視聴者と一体となった、共感を生みながらも、新しい情報や
視点を視聴者に知らせようという姿勢が高く評価されてきた。
結果、オプラが支持をすればオバマも人気が出るし、
オプラが本を推奨すればあっという間にその本がベストセラーに
なるという信頼感を視聴者から勝ち取ってきたのである。

そんなオプラが、狂牛病についてメディアを通じて
その危険性を告発したとき、牧畜業者を中心にいわれのない
中傷と個人攻撃、それに多額の賠償金を求めた訴訟を起こされた。
賢明で力があり、アメリカで最も影響力がある女性と
言われているオプラでさえ、そのような理不尽な逆境に遭った
ときには「現実が間違っている」「自分が正しいことは自然と
証明されるはず」と現実を否定し、殻に閉じこもってしまったのである。
そして、そのような状態にあるオプラに対して、説得を行い、
現実と立ち向かわせる力となったのが、著者のフィリップ・マグローだった。

スケールはずっと小さいが、私の三〇代前半の状態もオプラと
まったく同じ状況であった。いろいろと、仕事においても、家庭においても、
自分の意にそぐわない、不都合なことがいろいろ起きていた。
そういった問題に対して、自分が正しければ、問題は自然と解決する
はずという誤った思い込みを持っていたことを今でも忘れない。
しかし、そんな誤った思い込みをこの本は強烈に砕いてくれた。
この本を読んだことで、私も現実に立ち向かうことができ、それから数年間
かけて、自分の人生のコントロール権を取り戻すことができたのである。

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