著者:追田 亜斗夢
ページ数:122

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〈あらすじ〉
夫、健二の他界から2ヶ月。平凡だが平和な日常生活を取り戻した陽子に、突然、石井から連絡が入った。電話の内容は、品川でのトンネル工事の事故で、現場に取り残されている8人の作業員の救援活動への協力依頼であった。
羽田に着いた陽子を出迎えたのは、厚生労働省の二人の事務官、川口と渡邊。公用車に乗せられて向った先は、品川駅の近くにある高層ビルの地下駐車場。その更に階下の会議室に案内されたが、そこには石井や武田教授の他にペット服飾デザイナーの大石、厚生労働大臣の藤原と平野事務次官の姿があった。
説明では、現場は核シェルターの体験ルームのようであったが、リニア新幹線駅ホームの建設位置と重複していて、掘削の影響を受けたとのことであった。用途を公表できない政府が極秘のまま救出を試み、国土交通省の蟹型ロボットや経済産業省の自走式ロボットを投入して探索を試みたが、何れも失敗に終っているとのこと。生存していると思われるエリアへの経路が直径30センチ程の通気管のみで、途中に排水用の深い会所がある。猫の跳躍力に頼るという石井の提案に、藤原大臣らが賛同して猫たちによる救援を試ることがすでに決定していた。
任務は簡単な医薬品と七十二時間分の食糧を届けること。陽子の猫との会話能力。武田の通信機器の知識と改造技術。大石の動物ファッションのデザインセンス。石井が作戦の企画と指揮を担当。四人のメンバーを中心にして作戦が開始された。
猫のメンバーはTV公募を行い、志願する猫を東京タワーに集合させた。集まった猫は
東京アクアラインを通って木更津から大田区まで帰還した元自由猫のクロベエ。作曲家
の飼い猫であるひょうきん猫のトム。東京タワー周辺を縄張りとする自由猫のタマと、
その仲間たち。総勢33匹のクロベエをリーダーとするレスキュー隊が編成された。
 

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