著者:海里龍馬
ページ数:76
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日本に野球が伝来して1世紀半。日本の野球関連書籍史上初の「日米野球監督通史」がついに登場!
第27巻は、阪急ブレーブスを初の日本一に導き、西本監督時代に果たせなかった「打倒・巨人」も実現して、日本プロ野球史上屈指の強豪チームを作り上げた上田利治が登場。
1973年、パ・リーグプレイオフで阪急が敗退した責任を取って辞任した西本幸雄監督は、後任にヘッドコーチの上田利治を指名。現役時代は広島で3年間捕手としてプレイしたあと25歳の若さで専任コーチに転じた上田は、持ち前の明晰な頭脳と情熱で指導者として頭角を現し、37歳の若さで率いることになった阪急では、長池徳二、福本豊、足立光宏、山田久志ら「西本の遺産」に、ドラフト1位で指名した剛速球投手・山口高志や、自ら渡米して獲得したボビー・マルカーノらの新しい「ピース」を加味し、攻守走すべてに隙の無い完璧なチームを作り上げ、圧勝野球でパ・リーグに君臨し、日本シリーズでも3連覇を果たす。だが4年連続日本一がかかったヤクルトとの日本シリーズ第7戦で、上田を待ち受けていたものは?
【主な内容】
第6章・日米野球界 「群雄割拠の時代」の監督たち(1970年代後半~90年代前半)
2.上田、古葉、広岡、森──NPBの群雄割拠時代①~
巨人V9終焉後に始まった日本プロ野球空前の「戦国時代」
・V9の終焉とドラフトによる戦力均衡化で巨人の優勝寡占状態にピリオド
阪急を初の日本一に導いた“熱き知性派”上田利治
・山口高志、マルカーノ、ウィリアムズ…“西本の遺産”にピースを追加し最強チームに
・長池徳二から福本豊へ、打線の「キーマン」をシフト
・古巣・広島を下して初の日本一/打倒・巨人の悲願を果たしてのシリーズ3連覇
・辞任覚悟の「1時間19分」/監督復帰後立ちはだかった西武の「壁」
上田利治 略年譜(1937~2017)
2019年は世界初のプロ野球チーム「シンシナティ・レッドストッキングス」が誕生して150年。
このチームをプレイングマネジャーとして率いたハリー・ライトは初の「プロ野球監督」であり、2019年は「プロ野球監督誕生150年」の年でもある。
日本のスポーツ指導者のなかでもプロ野球監督の注目度や地位は他の競技と比較にならないくらい高く、書店の書棚には野村克也、星野仙一、落合博満など監督として成功を収めた野球人たちの著書が並べられている。
だが、これほどまで注目を集める「野球監督」が、いつ、どこで、どのようにして生まれ、これまでどのようか人物がどんなチームを率いて、どんな選手を育ててきたかを記した「通史」は、野球が明治維新の到来とほぼ時を同じくして日本に伝来して以来、出版されてきた形跡がない。
ハリー・ライトが初めて「プロ野球監督」になってから現在まで、コニー・マック、ジョン・マグロウ、ミラー・ハギンス、ジョー・マッカーシー、レオ・デュローシャー、ウォルター・オルストン、ケイシー・ステンゲル、アル・ウィーヴァー、スパーキー・アンダーソン、ビリー・マーティン、トミー・ラソーダ、ボビー・コックス、ジョー・トーリ、トニー・ラルーサ、藤本定義、鶴岡一人、三原脩、水原茂、川上哲治、西本幸雄、上田利治、広岡達朗、古葉竹識、森祇晶、長嶋茂雄、王貞治、野村克也、星野仙一、落合博満、栗山英樹、工藤公康など、1世紀半の間メジャーリーグや日本プロ野球に登場した監督たちはいかに球史に足跡を残し、時代を変えてきたのか?
監督の実力を測る新たな指標「監督評価ポイント」を駆使して、「野球監督の150年」を語りつくす史上初の野球監督通史「野球監督 日米150年史」シリーズは毎週金曜日に刊行!
【著者】海里龍馬(かいり・りょうま)
生年月日・出身地非公表。地球市民。
日本大学芸術学部演劇学科卒(心情的中退者)。編集プロダクション、出版社に勤務して雑誌編集者、取材記者を務めたあとフリーランスとなり、現在は野球史研究者、ノンフィクション作家、小説家。
「野球文明研究所」の設立・運営に参加し、「野球文明叢書」編集委員を務めている。
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