著者:海里龍馬
ページ数:202

¥250¥0

「たかが野球」「たかが選手」「たかが女」とはもう言わせない!

野球小説の神髄「空想的日本職業野球史」シリーズ第一弾 「帝都報國野球團(ていとほうこくやきゅうだん)」待望の第三部いよいよ登場!

主力左腕投手の長尾輝一が兵役に取られた帝都報國野球團だが、昭和14年夏に一度は帝都軍の前身・東京セインツに入団が決まりかけながら家庭の事情で断念した滋賀県大津市出身の投手・白瀬就一(しらせ・しゅういち)が、遠征先宿舎の宝塚温泉に現れて入団テストを志願。見事合格すると半月後には球団史上初の初登板完封勝利の快挙を成し遂げる。

その一方で、兵役によるダメージで全盛期の力を失い、首脳陣の配慮で前年末に戦力外となったかつてのエース川村聖慈(かわむら・せいじ)がライヴァル球団である大阪難急軍と仮契約を結ぶ。帝都軍の藤倉正義(ふじくら・まさよし)監督と海老原遂(えびはら・すすむ)主将は、川村が復帰すれば早晩三度目の兵役に取られると危惧し、それを阻止するため、ある「秘密兵器」を彼の前で披露し、川村は現役復帰を断念する。

その直後、帝都軍の井口務(いぐち・つとむ)球団代表は、極東野球報國會の理事会で、球場整備員(グラウンドキーパー)として働く17歳の鈴澤慧華(すずさわ・けいか)の選手登録を申請。理事会は賛否が真っ二つに分かれて紛糾するが、報國會総裁(コミッショナー)で東京國民軍会長(オーナー)、全國日報社主兼社長を務める職業野球界一の実力者・郷力魁太郎(ごうりき・かいたろう)の鶴の一声で登録は承認される。

郷力は集客のため、岩澤吉行(いわさわ・よしゆき)、鶴舞允人(つるま・まこと)の強打者二人を擁し職業野球随一の強力打線を誇る火球軍を慧華のデビュー戦における対戦相手に指名した。

日中戦争、第二次世界大戦と日本が戦争に翻弄された時代を背景に、職業野球が戦時下をいかに生き抜いてきたかを、様々な人物の行動を通じて描く「空想的日本職業野球史」、いよいよ発進!

【もくじ】
☆「帝都報國野球團」3回表・登場人物一覧
☆極東野球報國會加盟球団一覧
☆3回表 昭和19年(1944年)7月
・「琵琶湖の颷(はやて)」
・雨中の死闘
・紛糾
・好敵手(ライヴァル)の異変
・京都駅にて・・・
・手榴弾投げ競争
・継続審議
・説得の“切り札”
・報復
・第一関門
・抵抗勢力
・快投乱麻
・場外戦

【著者プロフィール】
海里龍馬(かいり・りょうま)
生年月日・出身地非公表の「地球市民」。
世田谷学園高校、日本大学藝術学部演劇学科卒
編集プロダクション、出版社に勤務して取材記者、雑誌編集者を務めたあとフリーランスとなり、現在は野球史研究者、ノンフィクション作家、小説家。オンデマンド・電子書籍出版プロジェクト「不東流」主宰。
2018年より「野球文明研究所」の設立・運営に参加し、「野球文明叢書」編集委員を務めている。
「野球監督 日米150年史」シリーズ、小説「帝都報國野球團」(野球文明叢書)をAmazon Kindle Direct Publishingより刊行中。
他の主な著書に「MLBボールパークの旅」(ドリームクエスト)、「戦火に消えた幻のエース~巨人軍・広瀬習一の生涯」(新日本出版社)など。

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