著者:海里龍馬
ページ数:193

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「たかが野球」「たかが選手」「たかが女」とはもう言わせない! 野球小説の神髄「空想的日本野球史」シリーズ第一弾 「帝都報國野球團(ていとほうこくやきゅうだん)」待望の第二部いよいよ登場!

昭和10年3月、東京セインツは武者修行のため四か月に及ぶアメリカ遠征に出発。だが到着後、オーナーであるジャズトランぺッター・ルイ郷力のもとに、父で全國日報社主兼・社長の郷力魁太郎が暴漢に襲され重傷を負ったとの知らせが飛び込んでくる。 前年の日米野球で全國日報が宣伝とチケット販売を引き受け、莫大な利益がもたらされたことで、魁太郎は自身も職業野球チームを設立し、同時に息子のチームも含めた職業野球連盟の旗揚げを企画していた。

遠征では排日運動が高まる西海岸ロサンゼルスで、セインツは地元の強豪マイナー球団エンジェルスを下すと、ルイの友人でもあるニグロリーグの実力者ビズ・マッキーの誘いでLA郊外のパサデナに向かい、ニグロリーグ選抜チームとのオープン戦に臨む。 ニグロリーグ選抜の先発に起用されたのは、ニグロリーグ最高の投手と言われるサチェル・ペイジだったが、セインツは故障者の代わりに臨時で雇った黒人の高校生バットボーイのアドヴァイスと好プレイにも助けられ、日本最初のプロ野球チーム「日本運動協会(芝浦協会)」の選手でもあったチーム最年長選手の河出徹明の活躍もあり、ペイジの攻略に成功する。

凱旋帰国したセインツは全国巡業の旅に出て、島根県の県都松江市では同地出身の河出が大歓迎を受けるが、次の遠征地へ移動する前夜、衝撃的なニュースが舞い込んでくる。

日中戦争、第二次世界大戦と日本が戦争に翻弄された時代を背景に、職業野球が戦時下をいかに生き抜いてきたかを、様々な人物の行動を通じて描く「空想的日本職業野球史」、いよいよ発進!

【もくじ】
☆極東メジャーリーグ(極東職業野球連盟)加盟球団一覧
☆二回裏 昭和10年(1935年)3月・米国
・襲撃
・プラットフォームの「卒業式」
・YAMAARASHI
・サチェル、クール・パパ、ジョシュ&・・・
・凱旋 ・赤紙
☆「帝都報國野球團」二回裏・登場人物一覧
☆著者あとがき

【著者プロフィール】
海里龍馬(かいり・りょうま)
生年月日・出身地非公表の「地球市民」。
世田谷学園高校、日本大学藝術学部演劇学科卒
編集プロダクション、出版社に勤務して取材記者、雑誌編集者を務めたあとフリーランスとなり、現在は野球史研究者、ノンフィクション作家、小説家。オンデマンド・電子書籍出版プロジェクト「不東流」主宰。
2018年より「野球文明研究所」の設立・運営に参加し、「野球文明叢書」編集委員を務めている。
「野球監督 日米150年史」シリーズ、小説「帝都報國野球團」(野球文明叢書)をAmazon Kindle Direct Publishingより刊行中。
他の主な著書に「MLBボールパークの旅」(ドリームクエスト)、「戦火に消えた幻のエース~巨人軍・広瀬習一の生涯」(新日本出版社)など。

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