著者:三坂淳一
ページ数:77

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歴史探偵もの、十七作目。来年、NHKの大河ドラマは、鎌倉殿の十三人、である。筆者はこのところ、源義経、承久の乱、楠木正成と執筆してきた。その流れに沿って、今回は鎌倉幕府草創期を採り上げて、歴史探偵作品に仕上げた。頼朝死去後、第二代将軍の座に頼朝嫡男の頼家が就いたが、頼家はまだ十八歳と若く、心もとなかった。それで、幕府運営は有力御家人及び幕府宿老の十三人による合議制でなされることとなった。しかし、御家人同士の権力争いが絶えず、中でも、北条時政、義時親子による謀略が目立ち、十三人の内、梶原景時、比企能員、和田義盛の三人は謀殺され、時政自身も息子・義時と娘・政子によって鎌倉を追放されるという仕儀になった。とにかく、鎌倉時代初期はこのような権力争いによる武力闘争が日常茶飯事であった。その中で、生き延び、第二代執権となり、姉・政子と共に、権力の頂点に立ったのは北条義時であった。しかし、義時は清廉潔白で立派な人物とはとても言えない人物である。むしろ、真逆に位置している人物である。冷酷無惨な策謀家であり、性格としては陰険な性格の持主であったように思われる。この義時をドラマでは小栗旬が演じると云う。どんな義時になるのか、楽しみである。

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