著者:稲本 薫
ページ数:125
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――稲に大きな被害を与える害虫「ウンカ」は、何にのって日本列島にやって来るでしょうか。
1.黒潮、2.偏西風、3.貨物船
正解は、本書「大量コナギに秋ウンカ発生」をご覧ください。
「作物づくりに肥料はいらない」「肥料をやめれば農薬を使う必要がなくなる」
ウソのようなこの話は、40年以上にわたり農薬や肥料を一切使わない米作りを続けてきた著者の探求から生まれた「本当の話」である。公害が大きな社会問題となっていた1970年代、20歳で就農した著者は「玄米正食」活動をきっかけに無農薬の有機栽培の道を歩み始め、やがて藁だけを養分として活用する自然農法と出合う。志を同じくする仲間たちと共に土の力、自然の力を信じてつくりあげてきた自然栽培の技術論、そして米作りや酒造りを通して辿った自然農法の道のり――35回にわたって新聞連載された記事をまとめた、未来に託す農業技術論。
[目次]
発刊に寄せて 東海大学九州キャンパス長 荒木朋洋
川から生き物いなくなる
「玄米から糠を取れば粕」
雑草取り、重労働に泣く
藁だけが養分の自然農法知る
愛媛の福岡正信さん訪ねる
ミカン、イ草やめ米に専念
大量コナギに秋ウンカ発生
片野先生と出会い歩む
美しい地球、汚してならない
はまったエントロピーの法則
ジャンボタニシを除草に活用
駆除に追われる農家、今も
5センチしか耕さず何も施さない
苗食べられないよう水管理
自然、有機農業者らで研究会
「こだわりの酒 造りたい」
酒造りへ山田錦植え付け
やっと純米大吟醸「薫」誕生
2年目は純米吟醸「崇薫」に
酒米変え生産安定、増産へ
「崇薫」海外で高評価続々
八代地酒祭り、年々盛況に
人に聞き、勉強し、考える
自家採種、根深く力強さ育成
変異種、自然界からの贈り物
実は違う「作物は腐れやすい」
生物多様性復活、膨大な養分に
県、環境に配慮した農業推進
安く抑えられる農家の米価
そろそろ価値観変えましょう
アメリカでふぞろいの野菜に驚き
きつい農作業、スポーツ癒やす
今もサッカー現役、市協会長も
歌が好き、テレビ出演も
土の力、自然の力を信じて
連載後に届いた手紙(更なる力をいただきました)
あとがき
シリーズ・わたしを語る
[担当からのコメント]
「虫食いの野菜は無農薬だから安心」と言われるのを耳にしたことはありませんか。かつてないほど食と健康への関心が高い昨今ですが、はたして本当に「虫食いの野菜は無農薬だから安心」なのか、疑問に思われる方はぜひ本書を手に取ってご覧ください。自然とは何か、農業とは何か、これまでにはない見方を持っていただけるのではないかと思います。
[著者プロフィール]
稲本 薫(いなもと・かおる)
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