著者:小さなヨハネ
ページ数:18

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まえがきより
宗教あるいは信仰とは、神(仏)の言葉、即ち、教えを聞き、それを実践することに尽きます。宗教をただ論じたり、論じたものを読んだりしたところで私たちにとって殆ど何の役にも立たちません。実践、即ち、修行が必要です。

この世は実生活において心の修養をし、天国へ行く準備をするための時間と場所です。その努力をするなら天国はこの世においても心の平安として実現するでしょう。

ところで修養の一つに忍耐があります。私たちは忍耐しなければ天国へ行けません。今回の基礎知識シリーズは忍耐に関する見神者(けんしんじゃ)の言葉や、見神者に対する主の御言葉の抜粋です。これらの言葉が皆様の忍耐を養う糧となれば幸いです。

目次
まえがき
1.聖書
2.辛抱強くあることだけでも、それが私のしわざであることの確かなしるし
3.忍耐深い霊魂は、なんと着手した善のわざにおいて確固とし、永続的であることだろう!
4.ただ善における忍耐のみが、はたしてその霊魂がまことに徳のある者であるか、そうでないかを分らせてくれる
5.普通の人なら、うんと暑い時や寒い時には、それなりの反応を口に出すが、イエズスはそういう態度を見せたことがない
6.自分や他人の身において改めることのできぬ所は、神が別の摂理(はからい)をしてくださるまで辛抱忍耐しなければならぬ。そして多分これは自分の試練となり、忍耐のためにいっそう役立つのだろうと思うがよい
7.他人のどんな不足や弱点もがまんするように努めるがよい。なんとなればあなたもわが身にそういう所をたくさん持っていて、他人に辛抱してもらわなければならぬからである
8.わたしの子よ、わたしはあなたを救うために、天から降った。あなたが忍耐を学んで、この世の苦しみを、怨み憤ることなく忍ぶことができるようにと思ってである。わたしは降誕の時から、十字架の死去にいたるまで、苦しみのないことは片時もなかった
9.「私はこんな人間からこんなことをされては黙っていられない。こういうことは我慢ができない。」などと言ってはいけない。こういう考えは愚の骨頂で、忍耐の徳や、この徳に栄冠をお与えになるお方のことは思わずに、むしろ自分の受けた侮辱や、これを加えた人のことばかりを念頭においているに過ぎない
10.神のために忍耐すれば、それがどんなに小さなことであっても、神はかならず報いを与えずにはおおきにならない
11.あなたは神を愛するために、喜んでいっさいを忍ばなければならぬ。労苦(ほねおり)、悲哀(かなしみ)、誘惑(いざない)、悩み、心配、窮乏、疾病(やまい)、不義、誹謗(そしり)、非難、侮辱(はずかしめ)、慙愧(はじ)、懲戒(こらしめ)、および軽蔑(あなどり)など、すなわちそれである。これらはあなたが徳を積む助けとなり、キリストの弟子を試し、天の栄冠を造る
12.あなたは私に良すぎたのです。忍耐強く、私に決して怒りをお表しになりませんでした。あなたは、私が間違っていても愛してくださるだけです。私を甘やかしておられます
13.あなたの神 私のように怒るに遅く、善を行う時だけ素早いように
14.人はちっぽけなヤカンのように、ごくささいなことにもすぐに湯気を立てるが、神はそうではない。神がそんなに短気だったら、この世はとっくの昔に灰と化していただろう
15.何か不愉快なこと、いやなことが起こったならば、十字架につけられたキリストを思って沈黙しなさい
16.「あなたの信仰と忍耐」(黙示録2・19)は、真理と真理を取得して教えようとする勉学とを意味
17.試練である霊的争闘は主の忍耐または辛抱の言葉と呼ばれるのは(黙示録3・10)、試練においては主は人間のために戦われ、その聖言から発している真理によって戦われるため
あとがき

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