著者:川島 ゆぞ
ページ数:185
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[商品について]
―生命のパズルは、欲望の迷宮へと人を誘う―
2002年12月、新興宗教団体「ラエリアン・ムーブメント」傘下のベンチャー企業クローンエイド社は、世界初の「クローン・ベビー」が誕生したことを発表した。それから暫くして、アメリカに住むトマス・牧野のもとに甥の山村竜介が中絶専門医の自宅前で、それも妊娠3ヶ月の女性と一緒に撃たれたという知らせが届いた。FBIはこの事件を中絶反対派が医師を狙った人違いによるものとみて、報道管制を敷いて犯人をあぶり出す方針を固める。しかしその矢先、竜介と女性は運び込まれたICUから忽然と姿を消してしまった。果たして二人はどこに消えたのか。いかなる事件に巻き込まれているのか? 次々と明らかになる事実を前に、老いた植物学者トマスは思考の刃で真実に挑む――。驚愕の医療SFミステリ―巨編。
―生命のパズルは、欲望の迷宮へと人を誘う―
2002年12月、新興宗教団体「ラエリアン・ムーブメント」傘下のベンチャー企業クローンエイド社は、世界初の「クローン・ベビー」が誕生したことを発表した。それから暫くして、アメリカに住むトマス・牧野のもとに甥の山村竜介が中絶専門医の自宅前で、それも妊娠3ヶ月の女性と一緒に撃たれたという知らせが届いた。FBIはこの事件を中絶反対派が医師を狙った人違いによるものとみて、報道管制を敷いて犯人をあぶり出す方針を固める。しかしその矢先、竜介と女性は運び込まれたICUから忽然と姿を消してしまった。果たして二人はどこに消えたのか。いかなる事件に巻き込まれているのか? 次々と明らかになる事実を前に、老いた植物学者トマスは思考の刃で真実に挑む――。驚愕の医療SFミステリ―巨編。
[目次]
主な登場人物
一 ブラジルから来た少年
二 いい日旅立ち
三 リトルマン・テイト
四 絶滅危惧種
五 親子鑑定
六 オルフェウスの迷路
著者略歴
[担当からのコメント]
「遺伝子のハサミ」の研究がノーベル賞を受賞したことは記憶に新しいですが、生命の神秘は次々とベールを剥がされ、工学技術へと変貌しようとしています。私たちはいま、生命や生きるという問題をかつてないほど切実に考えていかなければならない時代を生きているのかも知れません。本書は、そんな時代を先取りするかのような作品になっています。ぜひ手に取ってお楽しみいただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
川島ゆぞ(かわしま ゆぞ)
1933年高知市生まれ。現在は徳島県鳴門市在住。SF作家。医学博士。
2000年に製薬会社役員を退任。SF同人誌「宇宙塵」に所属。
著書に『笑う受精卵』(サンケイ出版)、『暗殺童話』(近代文芸社)、『タイムましん』(ユニバース出版社)。
共著には『日本SF・原点への招待』(講談社)、『宇宙塵傑作選・日本SFの軌跡』(出版芸術社)、『蕾(つぼみ)』(大阪シナリオ学校)などがある。
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