著者:高井りょう
ページ数:89
¥380 → ¥0
人間、長く生きていると、色々な、また様々な「音」を聞きます。
その「音」というものに、これほど多くの種類があることにも驚かされます。
そして、聞きたくもない「音」にも出会います。
それが、人生なのかもしれません。
今回の作品「風の動く音」も、一つの家庭の出来事を取り上げてみた作品です。
その出来事とは、まさに一つの吹く「風」かもしれません。
風は目には見えませんから、その正体を見るということは不可能かもしれません。
でも、雲の流れや、草木の揺れ、また風の音などから、風向きは伺い知ることができるものです。
ですが、やはりその「風の正体」となると、難しいですよね。
そのような、もどかしい気持ちを抱く、若い息子を亡くした両親。また兄弟の深い悲しみを、この作品では扱ってみました。
今、ふたたび若者の「自殺」が増加傾向にあるそうです。
家庭内において、子供に先立たれるほど悲しい出来事はないかもしれません。
そして、その真相もまた「謎」に包まれることが多いのです。
原因の分からない「子供の死」。そしてその悲しみは、その当事者である親や家族でないと、分からないのかもしれません。
人生には、解答が得られるとは限らないものが沢山あるのです。
そういう意味では、世界は「謎」に満ちているのです。
今回の作品も、そのような意味では、後味の悪い内容かもしれません。
それでも、あえてこの作品を書かせていただきました。
これも一つの世界を垣間見る思いで、読んでいただけたら嬉しいです。
それでは、また、別の作品でお会いしましょう。
高井りょう
シリーズ一覧
- 同シリーズの電子書籍はありませんでした。
この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。