著者:山家直生
ページ数:640

¥1,250¥0

真理の探求というのは、道に迷いやすいものです。「すべての道はひとつに繋がっている」と言われることもありますが、実際のところ、本当にそうなのかを確認している人は少ないのではないかと思います。道の途中では、本当にすべての道がひとつに繋がっているのかを確認することはできません。「すべての道はひとつに繋がっている」という言葉は、そう自分に言い聞かせるために使われることも少なくないように思えます。そう信じたいのかもしれません。でも、それは不安の裏返しでもあります。例えば、輪廻を前提にした教えの場合、今生では悟れないということも前提になりがちです。でも、本当にそうなんでしょうか? 空白JPはそういった疑問を持つ人のためにあります。僕はどちらかといえば不二一元論の立場を取ることが多いです。でも、そのことに固執はしていません。仏教、キリスト教、インド哲学、スピリチュアル、ともすれば、西洋哲学、科学なども織り交ぜながら、それぞれの教えの違いについて明確にするようにしています。真理についての教えは難解になりがちですが、できるだけ分かりやすい文章を心がけています。ただ、その本質を薄めているつもりはまったくありません。なので、「文章としては読めるんだけど、その本質が分からない……」もしくは、「納得できない……」ということも少なくないかもしれません。でも、それは当然なので安心してください。もし、その本質が分かるのならば、あなたはすでに悟っているのかもしれません。ぜひ、この本を楽しんでもらえれば嬉しいです。

※この本は、2021年に空白JP〈https://ku-haku.jp〉に投稿したすべての記事と、2018年に投稿した記事の中から1記事を抜粋してまとめたものです。書き下ろしの特別記事「僕にとって最後の執着となったもの」も収録しています。

(はじめにより)

『空白JPアーカイブ』シリーズの2巻

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