著者:齊藤 学一
ページ数:61

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障害がある息子を私が守る!

中国よりもロシアよりも確実に迫り来る危機。
2030年から2035年南海トラフ地震発生。
そのとき命と国土を守るには。
建設・防災の専門家である著者が提言する。

一般社団法人 CIM解決研究会の活動を再開、いつ発生してもおかしくないと報じられている「大震災」からのすみやかな復旧・復興も視野に入れ、建設DXの「伝道師」齊藤学一

震災のときの死者の多くは建物の倒壊による圧死と津波・洪水による溺死でした。
次世代に豊かな国を残す。災害が起こっても国民が死なない究極の対策をここに提案。

国、自治体の首長、建設事業者、街の防災を真剣に考えてる方は必ずお読みください。

日本が生き残る道。

以下引用

はじめに

・次男誕生

平成一八年(二〇〇六年)三月一九日、私の迷走人生の全てがここから始まりました!
この日私は、小学校二年の長男が習っていた西武ジュニアアイスホッケーチームの卒業生懇親会に参加していました。
そこに一本の電話、「すぐに病院にお越しください」
その時の印象は、「ついに来てしまったか」でした。
病院到着と同時に妻の緊急手術の説明を受け、「次男の出産」が行われました。
細かい説明は割愛いたしますが、「早産による、超未熟児」で、二四週、七二六グラムだったと記憶しております。
あまりにも早すぎる誕生ですが、最初に見たときに感じたことは、小さな体で手足を最大限動かしながら、「俺は生きたいんだ、生かせよ親父!」と言われた気がしたのを今でもその映像と共にくっきりと思いだされます。
そのころの私は、六本木ミッドタウンの外構工事に関わっていて、CADの編集をやっているさなかも病院からの電話をびくびくしながら何度も受取り、その都度祈りながら病院に向かい、今日が会える最後かと思ったことも何度かありました。
幸いにして一年ほどで命を失うリスクからは脱することが出来ました。
しかし、この後ある程度成長するに従い、未完成のまま生まれた体に、様々な障害があることを知ることとなります。
特に大きな問題は、てんかん発作と全盲・全ろうです。
てんかんは、素人の私ではどうにも太刀打ちできません。
ただ、脳が自分では処理できない程のストレスがかかった時、一度リセットするための装置では無いかととらえていて、息子には必用なのかも?と思うようにしています。
もう一つの大問題、全盲ろうである事です。
目が見えなくて、耳が聞こえない。
そのように説明すると、多くの方が、「ヘレンケラー」と同じですね。
といわれます。
しかし、これは大きく違っています。
ヘレンケラーはわずか一歳までではありますが、見えて・聞こえていたのです。
したがって、脳の中に、見えて、聞こえるレシーバーが備わっていたのです。
「光」も「色」も「音」も脳は理解しているので、それらを組み合わせて「想像」することが可能なのです。
しかし息子は生まれながらなので、全てが「無」です。
よく、話は出来るのですか?と聞かれます。不可能です(笑)
「光」「色」「音」を知らないのですから、声は出せますが、話が出来るわけはありません。
「物には名前がある」とか、その辺を理解させることも至難の業です。
しかし、勘違いしてほしくないのは、生まれながらなので、誰かと比べることも無ければ、自分が不幸だとも思っていないのだろうと私は認識しております。
但し、自分一人の力だけでは生きることはできません。
自分たち親が死んだ後、どのようにこの子を守れるのか?
そこを悩み、模索し尽き進めたこと、他の要因も加わり「運命」「使命」と感じてしまった事、このことが私の人生を大きく変えていきます。

障害を持った子供を守る!
同じ目的でも、母親脳と父親脳は大きく異なります。
母親脳・母親のやるべき役割は明確です。
日々の子供を守る事につきます。
今でもそのことを忠実に履行し、次男を守り続けてくれています。
いろいろな要因があり、離婚をしましたが彼女には、感謝しかありません。
では、父親である私は何を考えたか?
どうも高校までは学校を含め行き場所がありそうだ(これすらも国や東京都からの明確なサポートを感じず、母親は自ら調べ、学び、最良の環境を模索し、常に子供にとって最良の選択をし続けています。母親の強さには頭が下がります)
私は父親として、母親が守ってくれた後を創ろう!高校を卒業する時の受け入れ先、スペシャルチームを作ろう!と考えました。
更に、自分たちが死んだ後、【親亡き後を想像し、創造する!】「親亡き後を考えて作る!」が役割だ!と考え突き進むことになります。
ここから、明確なビジョンもないままむやみやたらに手を出し、多くのことを手掛けるのですが、勢いだけで突き進んでしまいこのことが、事業の失敗に繋がり、経済的にも時間的にも母親に負担をかけ、更に多くの方々にご迷惑をおかけする結果に繋がっていきます(。失敗談は次回に回します)。
しかしあきらめることなく私を突き動かす、もう一つの強烈な理由があります。
その理由から、自分は世の中にない何かをやれ!という使命を授かったんだ!と勝手に勘違いし、「未来を整える」役に立とうと迷走し現在に至っています。

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