著者:湯澤悟
ページ数:38

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<はじめに>

なぜ、研修をしてもパワハラを根絶させることができないのか?
-研修六五〇回以上、四三〇〇〇人以上の受講者を見てわかったこと-
 
最初にお断りしておきますが、
本書は法律や裁判例を解説したものではありません。
  
二〇二〇年、パワハラ防止法が施行され、
二〇二二年四月には同法は中小企業にも適用。
 
パワハラ防止対策は、
すべての企業にとって必要な防止策となっています。
過去、ハラスメントは笑い話のようなものでした。
 
ところが、時代は移り変わり現在では、
社内的な違反行為になるだけではなく、
会社そのものが信用を失ってしまうなど、
いま企業経営をする上で、ハラスメント対策は
必要不可欠なものになってきています。
 
中でも最も深刻なのがパワハラです。
 
そのため、パワハラ防止対策を講じることは、
企業にとって至上命題だと言えます。
 
その流れから、
パワハラ防止の専門家を謳うコンサルタントや
社会保険労務士も増えてきました。
 
ネット上にもパワハラ防止のためのレクチャーが
至るところに散見されます。
 
しかしながら、
普通のやり方ではパワハラ防止の「学習」はできても、
パワハラを「根絶」することは不可能です。
 
特に社員数の多い大企業や上場企業は、
世間一般で言われるパワハラ防止対策をしても、
パワハラをなくすことは不可能でしょう。
 
本書は、パワハラ根絶のための「本質」を解説しています。
そのため、冒頭でも伝えたとおり、細かい法律の解説はしておりません。
 
パワハラ根絶のために重要なのは、知識の習得だけでなく、
管理職や社員の意識を変え、行動を変えることにあり、
法律はあくまでもその根拠のひとつにしか過ぎません。
 
特に社員数の多い大企業、上場企業は
中小企業とは取り組み方が異なり、
予算さえかければパワハラが根絶できるかといえば、
そうではありません。
 
研修を実施しても、パワハラがなくならなかった。
どんなに指導をしても、パワハラ行為者が減らなかった。
 
そんな担当者にとっては、
本書は必ずお役に立てるものだと信じております。

【目次】
(はじめに)
なぜ、研修をしてもパワハラを根絶させることができないのか?
 
第1章 研修だけでは、パワハラは絶対になくならない
・パワハラの「ワード」や裁判例を学ぶことに意味はない?
・ロールプレイングでは何も変わらない
・弁護士の研修を実施しておけば、安心といえるのか
・パワハラを引き起こすのは、無自覚者
・意識を変え、行動を変えることがパワハラ根絶につながる
 
第2章 プロが教えるパワハラの根絶方法とは
・なぜ、当事者意識を持てないのか?
・「恒例イベント」から脱却するのが第一歩
・管理職に「自分ごと」意識を持ってもらうには?
・無自覚者を自覚させるためのステップ
・「パワハラ行為」ではなく、「パワハラ行為者」にフォーカスする
 
第3章 大企業・上場企業特有のハラスメント対策
・上場企業、大企業では「繰り返し行為者」が多い
・社内でパワハラ対策をするから失敗する
・外部の士業・コンサルタントはどこまで役に立つか?
・優秀な士業・コンサルタントの見極め方
・パワハラ根絶の先に待っている世界
 
(終わりに)
中途半端なプロに任せると、事態は悪化する

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