著者:追田 亜斗夢
ページ数:165

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〈あらすじ〉
九月一日早朝。動物写真家の石井と助手の松田がプラハのカレル橋で撮影を行っていた時、白い猫が現れ彼らをプラハ城に誘導する。何かを伝えようとしているのだが、理解できない。石井は、猫と会話のできる伊藤陽子に連絡を取り、スマートフォン経由で直接会話をさせた。
白い猫はマリアテレシア王女の時代から、プラハ城の守り猫として代々、継承されている家系の当代で、名前はフェルナンテであった。会話の内容は、城内に黒いベールで覆われた妖怪が夜毎に現れ、展示品を人質にして大量の食糧を要求しているとのことであった。
プラハ城の警護責任者であるクリフトン少佐から正式に依頼を受けた石井は、ヘルシンキ大学客員教授の武田を呼び寄せ、妖怪の正体を調査する。日本大使館員、じつは外事課の駐在員である小松原も警察庁の指示を受けて加わることになった。 石井たちは妖怪の正体が、館内に展示されているマリオネット人形で、これがネズミの大群をコントロールしているのではないかと推測した。
現地調査の結果、出入り口付近の大量のネズミに気付かれずにマリオネット人形に近づくには、城の塔屋の避難用バルコニーから侵入するしかないとの結論を得た。が、そこは平面部分が僅かしかない場所で、クレーンなど重機の設置も困難であった。石井と武田は猫をドローンで運ぶことを発案するが、それには相当の訓練が必要で、プラハ近郊ではドローンの飛行規制が厳格で訓練飛行が不可能だと知る。飛行に適正な猫の選別と訓練を東京で実施することを決め、品川での救援プロジェクトに参加した猫を召集することにした。飼い猫のクロベエとトムの他、東京タワー近辺を縄張りにする元レスキュー隊の自由猫に声をかけるが、仲間をボウガンで惨殺されたタマとその仲間は、人間不信に陥っていた。陽子の説得と作曲家の飼い猫トムの歌うレスキュー隊のテーマに、人間との楽しいひと時を思い出したタマと仲間の猫六匹、その家族が協力してくれることになった。
数万のネズミに挑む、レスキュー隊とプラハ市内の猫たち。はたしてネズミの大群を操っているのは誰か?そして、その目的は?

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