著者:大月 裕司
ページ数:131

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[商品について]
―運命も人間も、一筋縄ではいかない貌がある―
定年後にミッション系大学の講師を勤める青井は、ある日大学構内で一人の女性の姿を目にする。それは青井が銀行員時代に冷戦下のドイツで出会い、体制批判を理由に逮捕されたはずのベルリンの妖精・エルザだった――偶然の出会いをきっかけに、思いがけず回り始める過去の歯車を端正な筆致で描いた「青いワンピースの妖精」をはじめ、異文化の狭間にある人間と人生の機微を鮮やかに写し出した全4作を収めた珠玉の短編集。

[目次]
青いワンピースの妖精
海神と鯛
モザイク模様
城 門
著者紹介

[担当からのコメント]
善意しか持たない人間もいないし悪意しか持たない人間もいない、一見悪意にみえたものが善意であったりその逆であったりするからこそ人間は面白く興味深い、本書にはそんな人間の魅力が詰め込まれています。過去と日常にいつもとは違う光を当てる作品として、おすすめの一冊です。

[著者紹介]
大月 裕司(おおつき・ひろし)

1938年 兵庫県芦屋市生まれ。キリスト教主義の啓明学園に学ぶ。
1961年 早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。山一證券(株)NTN東洋ベアリング(株)宝塚工場、内外証券(株)勤務。
1968年渡独。ゲッチンゲン大学経済社会学部に在学中、同大学ヤパノロギー講師を2学期間担当。山一證券フランクフルト駐在員事務所、山一ドイツ銀行、英国現地法人(ロンドン)勤務2回、在独25年 在英4年
勤務の余暇に、小説「ユリアの秘密」OCS新聞(1991年海外新聞普及協会)ほか、日本企業の広告宣伝紙に短編小説を発表。
2000年~2009年帝京平成大学文化情報学科、臨床心理学科講師、現在「同時代」所属。

著書
小説集「ザクセンの空」 舷燈社 2006年
小説集「ネス湖の娘」  舷燈社 2008年
小説集「薔薇と鋼球」  舷燈社 2014年

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