調査の基本: 市場調査会社が書いたクライアントのための市場調査の参考書

そもそも調査会社にも、調査全般に詳しい人はそんなにいません。
だいたいは、自分の担当領域については詳しくても、担当外のことについては「どういうことができるのか」「どんな時に使えるのか」を知っている程度です。
しかし、それで十分なのです。

本書は、「クライアント」として市場調査を利用される方向けのものです。
自分自身で調査の企画や調査票設計から統計解析までできるようになりたい方向けの本ではありません。

市場調査会社を利用する「クライアント」の立場であれば、専門的な理論を勉強するよりも、信頼できる調査から得られたデータの分析結果を活用して、どのような戦略を立てるかなどを考えることに注力したほうがよいと思います。

本書では、クライアントとして市場調査会社とともに調査プロジェクトを動かしていく立場の方が最低限知っておくとよいと思われる、「使える」調査についての基本的なポイントをまとめています。

第1部で市場調査をすることの意義や目的を確認した後で、第2部では的外れな調査をしないためのポイントを整理し、そして、第3部ではリサーチデータを活用する視点を紹介しています。

本書が、ビジネス上の問題を解決し業績を拡大していくための市場調査／マーケティングリサーチの導入・活用に際して、少しでもご参考になりましたら幸いです