著者:あさぎり
ページ数:20

¥250¥0

禅や瞑想の経験があり、意識と思考の区別はできており、無思考の大切さにもなんとなく気づいている。

しかし実際には、自動的に湧き上がってくる思考に、つい巻き込まれてしまい、気がつくと不快な妄想に時間を取られている。

そんな方は、意外と多いのではないでしょうか?

私もそうでしたし、実は、今も時々そうです。

ただ、眼の使い方が変わってから、自動的な思考に巻き込まれることがとても少なくなりました。

ひとつ実験におつきあいください。

実験
できるだけ遠くを凝視してみてください。
壁があっても、そのはるか向こうをグーッと見続けます。

そうすると、眼球が奥に引き込まれてギュッと引き締まることがわかると思います。

そのギュッとした感じをキープしたまま、昨日の朝、昼、晩のご飯が何だったかを思い出そうとしてみてください。

どうでしょう?
眼球が動きたがっていることが分かるでしょうか?

眼球が上へ動きたがっているかもしれませんし、ピントを変えたがっているかもしれません。

また、遠くの一点をグーッと見つめて眼球を固定することで、「思考したくてもできない」という方もいるのではないでしょうか?

思考と眼球の動きはとても強く連動しています。

自動思考は眼球の動きを乗っ取ることで、意識を支配していきます。

これは、眼の使い方の工夫によって、自動思考をコントロールできるということでもあります。

本書では、このようなコツを用いて自動思考に巻き込まれずに、思考に気づくコツを紹介いたします。

筆者は、本書で紹介するコツを身につけてから、「自動的な思考にいち早く気づき、その後に訪れるはずであった妄想のエネルギーを身体感覚として感じとること」ができるようになりました。

それを繰り返している内に、自分の中がクリーニングされていき、生きることがずいぶん楽になりました。

本書の内容は、簡単かどうかはわかりませんが、とてもシンプルです。
興味のある方はぜひ読んでみてください。

本書が読者の皆さんのお役に立てばとても嬉しいです。
興味を持っていただいてありがとうございます。
             あさぎり

※本書の内容を試すにあたっては、周囲の状況や体調に気をつけて無理のないようお願いいたします。

※本書に医療的な効果はありません。
また、生きていく上でどうしても必要なものでもありません。
取り組んでいただける場合は、気楽な遊びとして取り入れ、あまり真剣になり過ぎないようにしてください。あせらずいきましょう。

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