【無料で読める】文系の初学者でも分かる情報通信ネットワークの仕組み

インターネットは、今や誰もが当たり前のように使っているネットワークです。しかしながら、その仕組みを理解している文系の人は、それほど多くはいないと思います。インターネットを利用したビジネス形態が当たり前となっている現代において、そのままでよいかというとそうもいきません。インターネットの仕組みをある程度理解することで、インターネット上で動作する情報システム・サービスの本質が見えてくる形となります。それらをより効果的に活用するためには、インターネットの仕組みを理解することが不可欠です。
　インターネットの仕組みについて本当の意味で説明をしていこうとすると、非常に細かな専門用語が沢山出てきて、文系の人にとっては、途中でよく分からなくなって挫折してしまうと思います。過去に、インターネットに関する仕組みを説明する入門書などを読んで途中で挫折してしまった人も多いのではないのかと思います。
筆者は、大学の学部に通っていた時は、情報関係の学部ではなく全く別の専門分野の学部に在籍しており、社会人になってIT分野の仕事（システムエンジニア）に就いてから独学で勉強を進めて今に至ります。文系の皆さんが、次々と出てくる専門用語の洪水の中で、理解することをあきらめてしまう気持ちもよく分かります。現在、筆者は、愛知県名古屋市にある椙山女学園大学の文化情報学部という女子大の文系学部の教員をしておりますが、その授業では出来るだけ専門用語を使わないで説明するような授業を心がけております。文系の学生の皆さんには、詳細な技術的説明を積み上げて理解する理系学生に対する説明とは違って、直観的に理解できるイメージ優先の説明の方が理解しやすい人が多いと思いますので、本書も、出来るだけそのような観点での執筆を心がけたいと思います。
　また、インターネットに限らず、情報分野の勉強は、抽象度が高くなりがちですので、勉強のモチベーションが保ちにくい所があるので、実社会でどのように活用されているのかを知ることも非常に重要なことでありますので、インターネット情報で動作する情報システムやサービスについても同時に学習していくと良いと思います。

• 文系の初学者でも分かるインターネットの仕組み