著者:モーリー
ページ数:27

¥398¥0

この度は本書 『プログラマーの仕事はどうかね?』 をお手にいただき誠にありがとうございます。

私たちは何か新しい挑戦をすることに対して、抵抗感を覚えることが多いです。もちろん中には、それを感じずに動くことのできる人もいると思います。

しかし、今の安定した状態から不安定になるかもしれない可能性が少しでもあるのなら、大小はあれ、誰しも不安になってしまうかと思います。

もし失敗したらどうしよう、もし今よりも酷いことになったらどうしようと考えたことは、一度はあるのではないでしょうか。

その決断によって何かを捨てなくてはならないのであれば、猶更その挑戦の前に心細くなってしまうというものです。

しかし、それでも、決めなくてはならない瞬間が必ず訪れます。

たとえ誰かに相談したとしても、インターネットで同じ境遇の人を見つけたとしても、進むのか退くのかを決めることができるのは自分だけ。

私たちは、常にそのような決断をし続けないとならないのです。新しいことに抵抗感があるからこそ、これは非常に負荷のかかることだと思います。

だからこそ、不安に思っているくらいならばと、決断のタイミングを逃さないようにと、「思い立ったが吉日」という言葉が存在し、挑戦することの素晴らしさを説いているのだと思います。

迷っている暇があるならばやってみようという考えは、ポジティブなものとして捉えられているのではないでしょうか。

私も、この考え方は正しいと思っています。何故なら、迷っていたからこそ機会を逃したことや、動かなかったから手に入れられなかったものが私の人生においては多かったからです。

もしあの時に、迷わずに動けていれば今ごろは――このように後悔した数は、自分の年齢よりも遥かに膨大。

もちろん全て後悔なく生きている人はいないかと思いますが、それでも根が消極的で暗い私は、比べて後悔の多い人生を歩んでいると自覚しています。

それ故に、とても情けない話ではありますが、迷いなく進んだほうが良いという考えは正しいことだと納得することが、素直にできてしまうのです。

しかし、迷ったことを悔いながらも、とあることを機にこの考え方を改めることができたのです。

そのとあることにより、私はこの後悔に色んな意味を見出すことができ、後悔の多い人生に、後悔することがなくなりました。

そして同時に、挑戦することの楽しさと苦しさを知ることができました。それは人生において最も大きな選択で、だから変わることができたのだと思います。

そしてだからこそ、このお話を伝えることで、今変わろうとしている人の背中に寄り添って少しでも力になれるのではないかと思いました。

挑戦すること、変わることは非常に不安なことです。そしてワクワクするが故に、自分を見失ってはいないかと振り返る必要があります。

私がこれから綴るのは、私の転職の苦労話。この話を通じ、こんな人もいるぐらいならと、自分の選択に自信を持ってもらえることを願っています。

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