個人事業・中小企業者のための売れるホームページに必要なたった3つのポイント[講演録] ウズウズ知恵の共有シリーズ

私は現在、株式会社ベビログという会社を経営しています。
ネットショップ、地域コミュニティサイト、ブログメディアなどホームページを自社運営し、そこから収益をあげることを主な事業としています。

また、その運営ノウハウをもとに中小企業様へコンサルティングさせていただいたり、少人数制のホームページ運営ノウハウを学ぶスクール運営も行っています。

今回はコンサルティングさせてもらっているクライアント様やスクールで日頃、お話させていただいていることを1時間30分という枠の中で講演させていただきました。
限られた時間の中でしたので、大切なことを端的に、そして、弊社やクライアント様が実践して、実際に効果が出た内容のみをお話させていただきました。

大切なことはシンプルなことが大半で、ご存知のことも多いと思います。
ご存知の内容の場合は、それがしっかりと実践できているか確認するためのものとしてご活用いただければ幸いです。

この講演録をお読みいただき、少しでも皆さまのビジネスにおいて、ホームページからの収益アップにつながればとても嬉しく思います。

【目次】——————–

■はじめに：売れるホームページに必要なたった3つのこと

■ターゲットをとことこん絞り込む！「それって◯◯さんやん！」まで絞り込む！

■選ばれる理由がなければ、あなたのホームページから購入されることは決してない！

■個人・中小企業のホームページで必ず打ち出さなければならないもの

■選ばれる理由がお客様の目に飛び込んでいなければ、それはないに等しい！

■売れるキーワードでアクセスを集めれば、おのずと売り上げは上がる！

■まとめ：ゴールへの近道は3つの要素を極めること

【ウズウズ知恵の共有シリーズとは】——————–

「ウズウズ知恵の共有シリーズ」は、2007年から大阪で定期開催している勉強会「Wisdom Sharing WorkShop（知恵の共有のワークショップ、通称：ウズウズ）」から誕生しました。毎月、講師が自身の実践に基づいた知恵をセミナーで公開し、メンバーに共有してきた内容を書籍化。読んだ方にも、すぐに実践していただける生きた知恵です。専門家の知恵を共有し、あなたの仕事にお役立てください。

【内容の一部】——————–

■はじめに：売れるホームページに必要なたった3つのこと

このセミナーは、名が知れた企業ではなく、誰も知らないような個人事業者、中小企業が自社ホームページで収益をあげるためにはどのような点に留意してホームページを作成すればよいのかお話させていただきます。
また、ネットショップに関しては、楽天やYahoo!ショッピングなどのモールでの運営ではなく独自ドメインで運営するホームページを対象としています。

独自ドメインでの運営は、モールでの運営に対し、いくつもデメリットがあります。 例えば、楽天に出店すれば楽天の集客力で何をしなくても一定数のアクセスが集まります。しかし、独自ドメインサイトでは、何もしなければ誰一人アクセスしてくれません。 また、楽天に出店しているだけで信頼感も得られます。楽天で買い物していて「騙されるんじゃないか」、「商品が送られてこないのではないか」という心配をしたことはないでしょう。

しかし、独自ドメインサイトのどこの誰かも分らない個人・中小企業が運営しているショップではそうもいきません。
このセミナーは、このような個人・中小企業であり、かつ、モールも利用しないという非常にハードルが高いホームページを対象としています。実は、独自ドメインサイトを売れるホームページ（売り上げが上がるホームページ）にする仕組みはまったく難しくありません。極端な話をするすれば3つの条件さえ満たせば必ず売れるホームページになるのです。

弊社のメイン事業はネットショップなどホームページを運営することから収益をあげることであり、この3つの条件を満たすことでしっかりと成果を出しています。また、その運営ノウハウをもとに中小企業を中心にコンサルティングもさせていただいており、クライアント様も同様に成果を出しています。

その3つの条件とは次のとおりです。

1．ターゲットをとことん絞り込む
2．選ばれる理由を明確にする
3．売れるキーワードでアクセスを集める

「えっ！？これだけ？」と思われるかもしれませんが、この3つさえしっかりと押さえることができれば、必ず売れるホームページになります。

まず1点目の「ターゲットをとことん絞り込む」。
ターゲットが定まらなければ、ホームページのカラーも決まりませんし、フォントサイズもキャッチコピーも決まりません。また、ターゲットを幅広く設定してしまうと、あいまいな作り方になってしまい、誰に対しても訴求できないホームページになってしまいます。
個人・中小企業が運営するホームページは商品価格で勝負できない以上、お客様に訴求できるホームページでなければ反応を得ることが難しくなります。そこで、まずはターゲットをより細かく細分化し、そのターゲットに向けたホームページをつくることが重要になるのです。

2点目の「選ばれる理由を明確にする」。
お客様は、インターネットで商品を購入したり、サービスを購入したりする際には必ず、比較・検討をします。その時に、比較されて候補に残らなければ、決してホームページから売り上げが上がることはありません。逆に選ばれる理由があれば、候補に残り、購入される可能性が出てきます。
候補に残れば、さらに比較され、最終的に一番選ぶ理由があるホームページでお客様は購入します。つまり、ホームページで反応を得るためには、必ず選ばれる理由がなければいけません。

3点目の「売れるキーワードでアクセスを集める」。
現在、facebook等SNSを活用して販売促進を行う手法も出てきておりますが、このセミナーではまだまだ主力である検索エンジン経由での販売方法を前提とします。
街の中のよく売れているお店にはたくさんのお客様が入っています。お客様が多ければ多いほど売り上げが上がる可能性は高まります。これはホームページでも同様のことが言えます。
ホームページにたくさんのお客様に来てもらうためには、アクセスを集めなければいけません。そして、それはどのようなお客様でもよいわけではなく、買ってもらえる可能性が高いお客様を連れてこなければいけません。

いかがでしょうか？この3点がしっかりと確立できていれば、あなたのホームページからも売り上げが上がると思いませんか？
ターゲットが明確に設定されており、ターゲットに向けてしっかりと訴求されるメッセージが発信されている。
そして、あなたの商品・サービスが選ばれる理由がしっかりとPRされている。
その上で、購入してくれる可能性が高いお客様がたくさん来ている。

これが揃っていて、売れない理由を探す方が難しいのではないでしょうか？
このように売れるホームページにする仕組みは超シンプルです。たった3つのポイントを押さえるだけ！
こんなに簡単だったら、「世の中、売れるホームページばかりになるじゃないか！」と思われるかもしれませんが、残念ながら売れているホームページはごくわずかです。それは大半のホームページが、立ち上げる際に完成させることのみを目的としてしまい、こうしたポイントを考えずに作成してしまっているからです。

これら3つのポイントを押さえて実際に構築しようとすると想像以上に時間がかかり、また、労力を要します。また、途中でどう構築していったらよいか分からなくなることもあるでしょう。
しかし、この講演録を手に取られているあなたは安心してください。これから、ポイントの押さえ方を1つずつ具体的に説明させていただきます。