著者:小林道憲
ページ数:29

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21世紀は、世界中からあらゆる文化が流入し、混在し、思想的には、文化相対主義、価値相対主義の時代になる。しかし、文化の混在と相対主義は今に始まったことではなく、ヘレニズム時代からある。価値相対主義の時代には、人々のアイデンティティが揺らぎ、懐疑主義が起きてくる。
また、21世紀は、人口移動の世紀にもなる。発展途上国から先進国へ多くの人口が流入し、文化混交、文化摩擦を起こす。しかし、これは、ヘレニズムから古代ローマ時代にもあったことである。
21世紀が、この文化の混在、混交から果たして独創的な文化や宗教を生み出しうるかはまだ見えていない。
21世紀の文明を、ヘレニズム・ローマ時代の文明と比較しながら考える21世紀論。
(小林道憲〈生命の哲学〉コレクション7 『二十一世紀を読む』 ミネルヴァ書房 2017年 所収)

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