著者:小林道憲
ページ数:106

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1.ヘーゲルの『精神現象学』を動かしている否定の精神の依ってきたる源泉を問う。まず、これを主体そのものに宿っている力と理解し、この主体自身に備わっている否定性こそ、主体の主体性を可能にしているものとみる。そして、このことを、『精神現象学』の叙述が実際に遂行される意識の場の分析を通して論証する。
2.さらに、この『精神現象学』を可能にする主体の否定性の根拠を問うことによって、『精神現象学』で確定された根本的立場を超える立場が暗示される。
3.最後に、ヘーゲルの『精神現象学』解釈の背後にあった視点を、西洋近世形而上学の限界の問題にまで遡って、明らかにする。このことによって、ヘーゲル哲学の基本的立場を超える立場を開こうとすることが、本書の主な意図である。
(小林道憲〈生命の哲学〉コレクション10 所収 『ヘーゲル「精神現象学」の考察』第二篇 第一章~第三章 ミネルヴァ書房 2017ね

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