著者:千川ともお
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ここでの、アンコールワットの作品は、現地で撮った「顔」写真をもとに一筆描きをしたことにある。最初は、黒の線であったが、そのあとに色を付けていった。結果、できた作品が出来上がった。この小冊子の中で取り扱ったものは、その中でも、なんとか描かれたものが比較的、分かり易いものに絞っている。
遺跡として取り扱ったものは、シエムリアップに一番近いものばかりだ。東西南北に広がる偉大な遺跡の中のものが焦点だ。また、四面神に代表されるような顔を多く扱っている。
アンコールワットの遺跡は、カンボジアの遺跡の中で、壮麗壮大なものだ。で、地方で見かけるものとは面積、石造建築技術、大きさなどの点で、極めて異なる。あらゆる面を通じて、アンコール遺跡の集大成のように映る。そのくらいに巨大だ。
クメール美術ということで、5世紀ごろからメコン川から興ってきた王朝の建築様式が、成長を遂げ、12世紀ごろに完成の域に達した。浮彫や四面神に特徴があるように、建築美術が長い年月を経て複雑に入り混じり、出来上がったものだ。
古代に、扶南王朝が興り、やがて、真臘王朝になる。その後、陸真臘と水真臘に分裂するが、トンレサップの北側に陣取った陸真臘の延長線上に、アンコールワットに遺跡群が存在するというわけだ。その後さらに、王朝が、西へ西へと移動していく。その過程の中で、アンコールワット遺跡の完成時につながっていくというわけだ。
結果、この遺跡文化が最盛期になる。トンレサップという湖の北側で、とうとうその壮麗壮大な石造建築物が実現されるということになった。
この小冊子は、四面神を中心に作成している。
だが、そればかりでは、アンコールワットの全体像から外れると感じた。
そこで、各ページの構成として、ページの左下にアンコールワットの即興素描もランダムに挿入している。
だから、各ページの上段と右下は、本書と、関係のあるものだが、左下の鉛筆のデッサンは、アンコールワットの遺跡に散在するものだ。

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